ドメインとは?具体例を交えながらドメインを解説!なぜ必要なのか?に答えます!
このページでは、ドメインとはなにかについて解説をしています。
インターネットについて学習をする上で必ず学ぶ必要のあるドメインについて、学習を進めている人の手助けとなれば幸いです。
ドメインとは?
ドメインとは一言で表すと、「インターネット上での住所を表すもの」です。
もう少し詳細に説明すると、インターネットでは特定のサイトなどを識別するためにIPアドレスというものを用いているのですが、このIPアドレスを人が認識しやすくしたものをドメインと言います。
具体的に、Google社が運営する検索サイト「https://www.google.co.jp/」を例に上げて説明をしていきます。
https://www.google.co.jp/のうち、ドメインとして指し示しているのは「google.co.jp」の部分です。
なお、このブログでは通信プロトコルであるhttpsについても解説をしていますので興味のある方はぜひ御覧ください。
https://www.google.co.jp のIPアドレスは 172.217.31.163
です。なのでGoogleを利用しようとしている人はブラウザに 172.217.31.163
と入力しなければなりませんが、ただの数字の羅列であるため覚えられなかったり、他の似たIPとの見分けづらかったり、本当にGoogle社が運営しているサイトかどうかが人目で判別し辛いです。
そのため、ドメインという文字列を代わりに用いてIPアドレスを置き換え人間であっても識別しやすく、覚えやすくしたものがドメインです。
ドメインの利用例
ドメインの利用例としては先程あげたWebサイトの他に、メールアドレスがあります。
例えば、 taro.yamada@example.com
というメールアドレスの場合、 example.com
がドメイン名となります。仕事などでは @会社名.com
などのようなメールを利用しているかもしれません。このようなアドレスを使用することで、メールの受信者からその会社に所属してる人であるという風に受け取ってもらえます。逆に、仕事などでフリーアドレスやその会社であると認識できない(しづらい)アドレスを利用することは、信頼を得にくいためマイナスに働くことが多いでしょう。
少し話がそれてしまいましたが、まとめるとドメインを利用している場面は大きく
- Webサイト
- メール
の2つあり、どちらもドメインにより信頼を得ることができます。
独自ドメインとは
独自ドメインとは、会社や個人により任意の文字列で登録されたドメインのことです。ここまでの例で上げたGoogleなどはGoogle社により登録された独自ドメインです。
では、独自ではないドメインどはどのようなものでしょうか。独自でないドメインは一般にサービスを利用する時やレンタルサーバーを借りる際に発行されます。例えば、静的サイトを公開できるnetlifyでは、サイトを公開したときに https://ランダムな文字列.netlify.app という形でURLが発行されます。独自ドメインを設定することもできますが、そうでなければサイトのドメインは独自のものではない(netlifyによるもの)ということになります。
取得したドメインに関しては世界に一つしか存在しせず、更新し続ける限り自分(自社)専用のドメインとして使い続けることができます。したがって、「このドメインのサイトであれば信頼できる」と思ってもらう事ができます。その他のメリットとしては、サーバーを変更してもURLを変更しないで済むという事が挙げられます。
サブドメインとは
サブドメインは独自ドメインの前に、好きな文字列を挿入して利用するドメインのことです。一般にすでに利用している独自ドメインとは別サービスを展開したい場合などに利用します。
例えば、Googleはサブドメインを利用して様々なサービスを運営しています。
サイト・サービス | URL |
---|---|
Google(検索サイト) | https://www.google.com |
Gmail | https://mail.google.com |
Googleカレンダー | https://calendar.google.com |
Googleドライブ | https://drive.google.com |
サブドメインを利用するメリットとしては、1つのドメインの中で、複数のサービスや目的別にサイトを分ける事ができることです。Googleのようにサービスが多岐に渡らなくても、採用サイト用にサブドメインを利用している会社も多くあります。
ドメインの種類
ここまでは、ドメインさらに分解して説明をしていきます。ドメインは以下のように分解をすることができます。
このサイトのようにセカンドレベルドメイン(co)の部分を持っていないサイトもあります。その場合には、セカンドレベルドメインに任意の文字列が入ります。
それぞれについて説明をします。
トップレベルドメイン
トップレベルドメインとは、 .jp
の部分が相当します。この部分は任意に決めるというよりも、自社のサービスの特性にあったものを選びます。トップレベルドメインには様々な種類がありそれぞれに特徴が異なっています。大きく3つに分類することができて
- 分野別トップレベルドメイン(gTLD)
- 国コードトップレベルドメイン(ccTLD)
- 属性型JPドメイン
と分けられます。
それぞれについて以下で解説をします。
分野別トップレベルドメイン(gTLD)
分野別トップレベルドメイン(generic Top-Level Domain、gTLD)は、特定の分野や目的を持つ団体や個人向けに設計されたドメインです。これらは一般的に特定の業界や利用目的を反映しています。
具体的には以下のようなものがあります。
.com
:(商業用).org
:(非営利団体).edu
:(教育機関).gov
:(政府機関).tech
:(テクノロジー関連)
国コードトップレベルドメイン(ccTLD)
国コードトップレベルドメイン(Country Code Top-Level Domain、ccTLD)は、特定の国や地域に割り当てられたドメインです。これらは通常、2文字の国コードで構成されています。国コードトップレベルドメインはどの国に住んでいる人(会社)であれば取得できます。
具体的には以下のようなものがあります。
.jp
(日本).uk
(イギリス).de
(ドイツ).fr
(フランス).ca
(カナダ)
属性型JPドメイン
属性型JPドメインは、日本で使用される特殊なトップレベルドメインで、登録者の属性に基づいています。これにより、より具体的なカテゴリー分けが可能になり、ドメイン名がその組織や活動の性質をより明確に反映できます。
特定の組織ごとに取得可能なドメインが決まっており、各組織1つまでしかドメインを取得できません。
具体的には以下のようなものがあります。
.ac.jp
(学術機関).co.jp
(企業).go.jp
(政府機関).ed.jp
(教育関連機関).or.jp
(非営利団体)
セカンドレベルドメイン
セカンドレベルドメインは、組織の種類を表しています。トップレベルドメインと、日本の国コードトップレベルドメインを組み合わせたものが属性型JPドメインとなると考えていいでしょう。
サードレベルドメイン
サードレベルドメインとは今まで説明をしてきた、利用者が任意の文字列を設定することができる部分です。サードレベルドメインは、インターネット上での組織やサービスの位置づけやアイデンティティを表現するために重要な役割を果たします。
DNSとは
ここまでドメインについて説明をしてきて、ドメインとは、IPアドレスを文字列に変換したものであるといいました。このセクションでは、その変換を行うためのシステムであるDNS(Domain Name System:ドメインネームシステム)について解説をしていきます。
DNSはインターネット上のドメイン名をIPアドレスに変換するシステムです。例えば、www.example.com
というドメイン名をインターネット上の特定のIPアドレス、例えば192.0.2.1
に変換します。
ユーザーがブラウザにURLを入力したときにDNSサーバーがこのドメイン名をIPアドレスへと変換し、ユーザーのリクエストを正しいサーバーへとルーティングしてくれます。
DNSはユーザーが覚えやすいドメイン名を使用してインターネットリソースにアクセスできるようにすることで、インターネットの使いやすさを大幅に向上させています。これにより、インターネットでの効率的な作業を行うことができています。
DNSはインターネットの根幹を成す技術であり、その効率的で安全な運用はデジタル社会の発展に欠かせない要素です。ユーザーはDNSの働きを意識することなく、日々のインターネット利用を快適に行えるようになっています。